2002年2月25日(月)16:18

フィンランドはEU中小国の権限低下を危惧

リッポネン首相は直令制(Direktorat)が形成されると予想

ヘルシンキ(AP)

フィンランドのパーヴォ・リッポネン首相は、懸案の欧州連合の包括的改革に関し、中小の加盟国が弱体化する恐れがあると警告した。木曜日にブリュッセルで発足予定のEUの次期改革を検討する改革会議の目標は、EUの大国の権限強化である、とリッポネン首相は月曜日に発表された日刊紙『ヘルシンギン・サノマト』Helsingin Sanomat のインタビューで語った。

「システムを一種の直令制(Direktorat)に変えて、欧州委員会と中小国を脇に追いやるという意図が明らかに窺える」。「改革会議は予め合意された議題を討議しようとしているかのように見える」とリッポネン首相は述べた。

加盟国、EU諸機構および13の加盟候補国の代表105名から構成される改革会議は、欧州連合が拡大後も行動能力を維持できるよう、来年までに改革案を作成する予定である。改革案の決定は2004年で、その後に第一陣がEUに加盟する予定である。

原題:Finnland befuerchtet Schwaechung kleinerer EU-Staaten
Lipponen erwartet Bildung eines Direktorats